シーズニング方法

以前にシーズニング方法を書きますと言っておきながら(2年ぐらい前かな?(^^;))そのままになっていた「シーズニング方法」。


意外と書くのに気合が要りまして、日々の忙しさに追われるとついつい書きそびれてしまいます。写真も撮らねばならないし、当然シーズニングをしなくては写真が撮れないので後回しになっていました。すみません。


そもそも「シーズニング」という言葉が独り歩きしてしまってスキレットも黒皮鉄板も黒皮が無い酸洗鋼板(鉄のフライパンなど)ひとくくりにまとめて同じ「シーズニング」が必要なんだ!という事は無いと私は個人的に考えています。

「だったら、シーズニングは必要ないの?」と言われてしまうので、「慣らし運転」という意味合いでは「やってもらった方が良いかな」ぐらいで考えています。


鋳鉄で製作されたスキレットや黒皮の無い鉄板で製作されたフライパンなどは表面に炭化被膜を形成するためにシーズニングを行うのに対して、黒皮鉄板はその鉄板の製造過程で熱圧延して作る過程で鉄板が冷めるときに自然と「酸化膜」が形成されます。それがいわゆる黒皮と言われるやつなので、最初から錆びにくく表面が強い膜で覆われているんです。

そしてこの酸化膜(以下黒皮と称します。)は少々熱したり擦ったりしても取れません。サンダーや旋盤、ドリルやフライス加工と言う機械加工をしないと取れないぐらい強いです。(長年使用していると剥がれてきます。)

では何故に?シーズニングをやった方が良いというかと言うと、色々な製造過程で付いた機械臭や雑菌の処理、そして黒皮とはいえ微小な細かい穴に油分を入れて焼きを入れるということかと思います。

うんちくはこの辺にしてシーズニングの順序を写真と共に記載していきます。ただしですね、私の考えややり方が絶対では無いので参考程度にとどめてもらって御自分のこだわりや俺はプロやで!と言う方は無視していただいて構わないので決して「文句」を言わない様にお願いいたします。


あと、かなりの煙が発生しますので出来れば屋外でやられたほうが無難かと思います。近所迷惑や家庭内不和になりかねないので御注意下さい。火傷にも注意して下さい。


(1)鉄板サイズの確認

(2)中性洗剤で洗ってください。

(3)鉄板にこぼれないぐらいの水を入れる。(面倒くさい方は飛ばしてOKです。水を入れなくても構いません。)

(4)鉄板を火にかけて熱します。

(5)水が蒸発するまで待ちます。

(6)さらに熱して煙が出るまで熱します。

(7)鉄板に油を塗ります。(火傷しない様にペーパーを箸などでやってください。)

   満遍なく塗った方が良いです。塗り残しのところが無い様に。

(8)このぐらいの色になれば一度火を止めます。

(9)洗剤を使わずに水で洗い流してください。

(10)再度火にかけて油を塗布します。

(11)クズ野菜(玉ねぎやピーマン・にんじんなどが良いです。)を炒める。

(12)焼き終わったらシーズニング終了です。

(13)水で洗い流して火にかけて水分を飛ばします。

(14)鉄板が冷めたら油を満遍なく塗布し仕舞います。保管方法は直ぐ使うのであれば特に何もしなくて油を塗布するだけで結構です。長期間使用しないときはビニールや油紙などで包んで下さい。


次回(番外編)としてシーズニング後の黒皮鉄板でお肉を焼いてみましたのでそちらもご覧ください。

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